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INTERVIEW VOL.04 人気MCが大事にするのは、衣食住の快適さ。
3本柱のどれが欠けてもダメ。

活力の源は人それぞれあるけれど、根本的にライフスタイルをいかに快適にするか、心を満たせるかが重要です。ということで、それぞれのフィールドで活躍し、輝くあらゆるジャンルの人にインタビュー。今回は、日英バイリンガルMCとして活躍するRIBEKAさんに、心地よさを作るコツや心を満たす工夫について伺いました。

取材協力 : EDIT for FUTURE

ラジオDJ、日英バイリンガルMC

RIBEKA さん

1977年大阪府生まれ。オーストラリアに渡り、アデレードで10年間学生生活を送り、2002年12月に帰国。通訳のアルバイトをきっかけに話す仕事に就く。関西にてTVやラジオで20本近くのレギュラー番組を経験し、2015年より東京を拠点に活動。ファッション、スポーツ、音楽業界をはじめ、医学カンファレンスや国際会議のMCとして活躍。タイガー・ウッズ来日時のトークショーやラグビーW杯でのスタジアムMCのほか、G20の国際カンファレンスでもバイリンガルでMCを務める。料理研究家としても活動する。

Instagram / @3200canyondrive

「喋る」よりも相手の話を「聞く」大切さ

— そもそもMCになったきっかけは?

私の場合、デビューは遅めで、26歳のときでした。
そもそもは10年間の海外生活で得た語学のスキルを活かして、エンターテインメント業界で通訳者になりたいと思っていたんです。ラジオDJとしてのキャリアから始まって、MCの仕事も上京を機に増えました。
でも私は、高校大学と海外で過ごしたので、当時は台本を読んでも漢字すら読めなくて。当時は、「なんだ?このポンコツは」くらいに思われていたと思います(笑)。

— 時代の変動に左右されやすいイベント業界で、長年MCを続けて来られたやりがいや原動力は?

イベントで来場された観客の皆さんが夢を持ち、感動する場面に遭遇するのが好きなんです。
憧れのタレントさんやスポーツ選手のトークショーでは、来場者の目がハートになってステージに釘付けになっています。きっとその一瞬は、その人の人生を豊かなものにしているはずです。そんなお客さんの表情を見るのが好きなんです。イベントはお祭り事ですから、その一員となってリアルに体感できるのが楽しいですね。

— MCの仕事の奥深さをどのように感じていますか?

MCの仕事って実は、相手の話を引き出す方が大事なので、なるべく喋らないようにしています。はじめは、どんな言葉を使って喋ればMCとしてこの場をうまく回せるか?と思っていましたが、長く続けていくと、そこに行き着きますね。

「喋る」イメージが強いMCのお仕事ですが、相手の話を引き出すために、相手との調和を重要視していることが伝わってきました。
では、RIBEKAさん自身の心と体の調和という点ではどんなことに気を遣っているのでしょうか?

— 多くの人の前で話す仕事はエネルギーも必要で、緊張の連続だと思いますが、仕事の活力になる好きなことは?

たくさん寝ることです(笑)。長いと10時間は寝ることもありますよ。
でも私、寝るときの寝具はそれなりに整えているし、安眠対策で寝る前にアロマを焚くこともあるんですけど、いまだに寝巻きはスウェットなんです。
そういう意味でも、ルクシーのパジャマの質はかなり気になっていますね。睡眠時に、より心地のいいものを取り入れることで、また一段上にアップデートできるような気がします。

わかりやすく「伝える」ということ。

— あらゆる業界の人と接する中で、受ける刺激はありますか?

普段なら絶対に出会わないような人の話を目の前で聞けるので、自分でもすごい仕事だなとあらためて思いますね。その人の考えていることを実際に隣で聞ける機会は本当に貴重で、私の人生を豊かにしてくれています。

— MCを通じて、勉強になることはありますか?

関わるイベントの中で、自分の立ち位置、それからなにを求められているかをよく考えます。尊敬する方からから教わったのは、近江商人の「三方よし」という言葉。
たとえばスポーツイベントだったら、選手だけが盛り上がっていてもしょうがない。もちろん、お客さんだけでも、制作側だけが盛り上がってもいいものはできません。これはどの業界や場面でも言えることだと思います。
もしかしたらそれが四方や五方かもしれないし、みんなにとって「よし」でなくてはならないということは、現場に行くたびに感じますね。

— 大きな時代の変換期で、新しい波をどのように捉えていますか?

いろんなことを経験させていただいたおかげで、それが高じてどんな波でも柔軟に受け入れられるようになりました。
今後はリアルとバーチャルが組み合わさって、もっと多様なイベントのスタイルになっていくと感じています。
毎年恒例で開催されている大規模イベントは軒並み無観客で開催されていますが通常の会場キャパシティの数を大幅に超える方々がオンラインで観ていたそうですね。会場のキャパシティを思えば、とても画期的なことです。より多くの人が楽しめる時代になるのは、いい流れだなと思いますね。

新しいスタイルのイベントが成功したのは、そこに関わる人々の思いが一致したからこそ。その積み重ねが次回につながっていくのだと感じます。激変する時代の最中で、戸惑うことなく、柔軟なスタンスで仕事に取り組むRIBEKAさんの姿が伺えました。

— 話す仕事をする上でのモットーは?

長年この仕事をしていても、イベントが終わるたびに、「あのときチープな言い方をしちゃったな」なんて反省することもしばしばです。海外生活が長かったこともあって、日本語がつたないというのもありますが(笑)。
ただ、難しい言葉やかっこいい言葉を使うよりも、聞いている人にいかに伝わるかが大事だと思うんです。だからいつも言葉の解像度を上げるような気持ちで話しています。
ひとつずつにていねいにフォーカスしながら伝えることで、その日イベントに来てくださったお客さんが、一カ所でもなにか心に残るものを持ち帰っていただけるように心がけています。

イベントの進行といった表面的な部分だけでなく、相手に寄り添うことを大切にしているRIBEKAさん。一方で、自身の体に対してどのように寄り添っているのか、気になります。

— 衣食住でいえば、リベカさんの場合、食にも気を遣っている印象ですが、いかがですか?

食材にはこだわりますが、受け売りの健康食情報には惑わされないようにしています。一時期、白米から玄米に変えたこともありました。でも、それがストレスになってしまっては意味がないので、ストイックになりすぎないように、自分に合ったスタイルで取り入れるようにしています。

多くの情報やモノにあふれた現代こそ、本当に良いものをしっかりと見極めて、自分に合ったモノを自分に合った方法で取り入れることが大切です。自身の感覚を信じ、心地よさに従って食を選ぶスタンスに好感が持てました。

衣食住を「選ぶ」ことは、豊かな人生につながる

— 現場でコミュニケーションを円滑にする工夫はありますか?

現場にはなるべく早くに入って、まわりの人ととにかくコミュニケーションを取るようにしています。というのも、打ち合わせが始まるまでには、ある程度まで人間関係を作っておきたいからなんです。
万一イベント中になにかあっても、そういう人間関係ができていて、困ったときに自分がなにを必要とし、誰に言えばいいかを把握していれば、ライブでもそんなに怖いことはないと思っています。

一期一会の現場で、いかに自分が心地よくスムーズに仕事するための影の努力が垣間見えました。RIBEKAさんがより心地よくいるための工夫点についても聞いてみました。

— 快適に過ごすために、身につけるものについて思うことはありますか?

食と同様、「これを取り入れると心地がいい」という感覚って、着るものも一緒で、ようやく40代になってから実感するようになりましたね。
仕事柄、たくさん衣装が必要なので、プチプラアイテム(※)も活用しますが、少しずつ、今年はいいトレンチコートや靴を買ってみようかなというふうに思うようになりました。
見た目にはわからないことかもしれませんが、着たり身に付けたりすると、すごく心地いい。見る人が見れば、そういう部分は透けて見えるのかなと思います。
これは衣食住すべてに通じる話で、その3本柱が整っていないと、どこかで粗が出てしまうような気がします。
(※ おもに女性用ファッションアイテムや化粧品、雑貨などにおいて値段が安いことを示す。)

— 今日は、LOOK SEAのアイテムを着用いただきましたが、リベカさんらしいラフな着こなしが素敵ですね

LOOK SEAのアイテムのバリエーションを見て、シルクの概念が変わりました。シルクのイメージってテロっとした素材感のイメージがあったのですが、今着ているTシャツのように、スウェットみたいにカジュアルな素材もあるんですね。シルクひとつでこんなにもバリエーション豊かなので、もっと知りたくなりましたね。
なにより、こだわって作られているものを身につけること自体が心地いいですし、実際に肌ざわりもしっとりしていて快適ですね。
そうそう、それからマスクがとっても秀逸! 仕事柄、乾燥する季節はとくにのどケアには気を遣っていますが、とても重宝しそうです。ムダなふくらみがなくてほどよくフィットするので、小顔に見えるのもいいですね(笑)。

— ありがとうございます。仕事のスタンスも含め、目指す理想の女性像について教えてください。

これまでは「私はMCです」とか、「ラジオDJです」といった自分のタイトルが欲しい時期があったのですが、最近はいらないなと思うようになりました。
ひとつにこだわるよりも、肩書きが3つも5つもある方が、人生3倍5倍楽しめるし、固執しない生き方や仕事の仕方ができるといいなと思います。
でも、忙しすぎてしまうと、生活の大切な部分が欠けてしまうので、自分の時間を大事にしながら、肩書きを3つも4つも5つも持って、アクティブに仕事していくのが理想です。

— 最後に、今後チャレンジしてみたいことについて教えてください。

渋谷に「ワタシ史上最高のたこ焼き」をコンセプトにした、リアル店舗とECサイトを並行した飲食事業を5月中旬にローンチする予定です。残念ながら、緊急事態宣言の延期のため、オープン日はまだ決まっていませんが、大阪のグルメな人がおいしいと思うようなたこ焼きをシャンパンとともに提供できたら嬉しいです。

一見、華やかなイメージのあるイベントMCのお仕事。RIBEKAさんのお話から、その場に関わる主催者やスピーカー、観衆の思いをひとつにする重要な存在であることが伝わってきました。
内側からにじみ出る輝きの秘訣は、本質を見極め、日々自分にとって心地のいいモノを選ぶこと。そんな大切なことを今回、RIBEKAさんから教わった気がしました。
次回のインタビューは、RIBEKAさんからのご紹介で、あの方が登場します!