© LOOK SEA

SILK NOTES VOL.08 「ステイホーム」がキーワードのいま、
必要なのはリラックスできる環境づくりです

世界中が新型コロナウイルスに怯えるなか、私たちの暮らしにも大きな変化が訪れています。感染拡大を食い止めるために、世界中で掲げられているのが「ステイホーム(家にとどまろう)」。それぞれ環境は違っても、誰もが自宅で過ごす時間が増えているのです。外出ができないことで溜まるストレス。だからこそ、家でくつろぐための環境づくりをみつめなおしてもよいのではないでしょうか?

激変した環境を少しでも快適に変えるには?

世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、私たちのライフスタイルは突然に大きく変わってしまいました。マスクを装着し、外出を控えて人との距離を保つ。そうしたなか「ステイホーム」が、感染拡大を食い止める有効な手段であることから、私たちの自宅で過ごす時間が圧倒的に増えました。
突然の大きなライフスタイルの変化に、人がストレスや戸惑いを感じるのは当然です。だからといって、暗い気持ちになっていては気が滅入る一方。自宅で過ごす時間が増えるのは避けられません。であれば、これを機に生活環境を見つめなおし、よりリラックスできる方法を考えるのが得策と言えるでしょう。
衣食住の3つは生活の基本とされています。さらにいまは家族で調理をしたり、子どもの勉強を見たりと、自宅での時間をコミュニケーションの場ととらえる動きも出てきました。いろいろな視点のなかから、今回はリラックスについて考えてみたいと思います。

リラックスできる着こなしについて

普段、多くの人が仕事から帰ると、ルームウェアに着替えていたはずです。衣類は見た目にも心情的にも緊張を左右するもの。身体を締め付けない、肌触りがよい、動きやすいといった点はリラックスするうえで欠かせないポイントと言えます。しかし、ルーズすぎるものは着ていても、いい気分になれません。また、生地が傷んでいたり、ゴムが伸び切っていたりするようなものも然り。自宅だからと言って、あまりだらしない装いでは、暮らしが味気なくはありませんか。リラックスできる服装でも、近所へ必要最低限の買い物に、恥ずかしくなく出かけられるくらいの洒落っ気があったほうが、気持ちを上向きに変えられるはずです。

良質な睡眠で免疫力を高めることも重要

ステイホームを意識しつつも、仕事や必要な買い出しなど、外出の機会をゼロにはできません。こまめに手を洗い、手の触れる場所を消毒するといった予防策を行なっていても、いつどこでウイルスに接触するかわからない。そんな不安な状況で、多くの人が目を向けているのが免疫力です。免疫とは病原体から身を守る、身体が持つ防御システムのこと。ウイルスが侵入してくると、免疫がウイルスに立ち向かいます。つまり免疫力を高めておくことがウイルス感染を予防するうえでも非常に重要というわけです。
免疫力を高めるには、規則正しい生活、栄養バランスの良い食事、適度な運動などが効果的と考えられています。そのなかのひとつに挙げられているのが適切な睡眠。しっかりと睡眠をとることで一日の疲れがとれて、健康につながるのです。人は寝ている間に浅い眠りと深い眠りを繰り返し、適切な睡眠時間を得ると目覚めます。しかし、睡眠が足りない、もしくはリラックスできない環境下での睡眠では、十分な効果が得られずに疲れが取れない。すなわち免疫力低下にもつながりかねません。
布団やマットレスだけでなく、衣類も適切な睡眠が得られるかどうかの大きなカギです。肌への刺激が少ない素材や、身体を動かしたときにストレスを感じさせない仕立てなどは、快適さを左右する大事なポイント。睡眠時に心地よい服装を選ぶことで睡眠の質の向上、ひいては免疫力アップも期待できるでしょう。

慣れないテレワークにはどう対応する?

現在、ステイホームを象徴するように、多くの会社がテレワークを取り入れています。といっても、これまで朝出社して、夕方に退社するのが当たり前だった人にとっては、これは大変革。突然の変化だけにビジネスマナー上、どうしていいのかわからないことも多々あります。一例がテレビ電話によるミーティングの際の服装。在宅だからといって、あまりにくだけた格好は社会人として望ましくありません。かといって、自宅にいながらスーツにネクタイも不自然です。外出のない週末にパジャマやリラックスウェアのまま、一日を過ごす人は意外と多いようです。が、着替えることは気持ちの切り替えにつながります。テレビ会議に臨むのであれば、なおのこと、着こなしで気持ちを引き締めたいもの。いくらパジャマから着替えてもTシャツやスウェットシャツでは、やはりテレビ会議にはカジュアルすぎるでしょう。一般に襟の付いた洋服は、襟のないものに比べて格が高いとされています。ジャケットを羽織らないまでも、襟の付いた軽めの衣類を着用することで、仕事に向かう心構えを少し表現してみてはいかがでしょう。

この数か月の思いもよらないウイルス騒動で、変化を感じていない人はいないでしょう。しかし、つらい気持ちばかりを膨らませていては、社会はますます暗いものになってしまいます。いまはこの災難が静かに収束するのを祈ることしかできません。しばらくは、ステイホームの実践で感染を抑止しながら、自分たちが前向きになれる工夫をしていきたいものです。